資金繰りの改善方法
1.売上代金の早期回収
上記の説例より、仕入代金の支払いよりも、売上代金の回収を早めることにより、資金繰りが改善されます。
2.仕入代金や経費の支払条件を検討する
売上代金の回収が早くできない場合には、仕入代金や経費の支払いを出来る限り遅く支払うことで、資金繰りが改善されます。(相手があることですので、やりすぎは禁物です。)取引の相手先の資金繰りは悪くなりますので・・
3.自社の適正な在庫量を検討し、管理する
在庫を出来る限り少なくする。在庫はモノという形になっていますが、元々は資金が投入されています。
したがって、在庫を持ち過ぎると資金繰りが悪くなります。(よく資金が寝るといいます。)さらに、在庫を保管する倉庫代や倉庫の人件費もかかることになるため、自社の適正な在庫量を把握し、過度に在庫を持ち過ぎないように注意してください。
4.たった5日の差でこんなに変わる資金
月商1,000万円の場合の回収条件を5日変更した場合には、下記の通りとなります。
今までは月末締めの翌月末日入金だった取引条件が、25日締めの翌月末日入金になった場合には、今までよりも回収が5日分だけ1月遅くなることになるため、その影響額は1,000万円÷31日×5日=約161万円もの影響がでることになるため、売上の回収条件は1日でも早く回収をするようにして下さい。