川村会計事務所|大阪・堺の税理士事務所

【中小企業向け】今すぐ実践!利益最大化の経費削減アイデア13選

経費削減は、利益を最大化したい企業にとって重要な課題です。業務効率や従業員の士気も向上させつつ、経費削減できる方法はないかと頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、成功のポイントを交え、今すぐできるものから面白い方法まで具体的な経費削減のアイデアを紹介します。

経費削減とは? すぐに見直せる3種類のコスト

経費削減とは、企業が業務の手順やしくみを見直してコストを削減することです。経費削減を実施する際、以下の3つに大別されます。

 

オフィスコスト

オフィス運営に関わるコストには、賃貸オフィスの家賃、光熱費、通信費、事務用品などが含まれます。総務省の「通信利用動向調査(令和5年)」によると、企業の約50%がテレワークを導入しており、都市部を中心にオフィスを縮小する動きが広まっています。テレワークの推進により、オフィス賃料を削減する企業が増加してしています。

(参照:令和5年通信利用動向調査の結果.総務省)

 

オペレーションコスト

オペレーションコストとは、企業が日常的な業務を運営するために必要な費用のことです。主に人件費や物流費、材料費、設備費などが含まれ、固定費と変動費に分けられます。オペレーションコストの削減には固定費の見直しや業務プロセスの改善などが効果的です。

 

エネルギーコスト

オフィスや工場で使用する電気・ガス・水道などの公共料金は、企業の固定費の中でも大きな割合を占めます。近年エネルギー価格の高騰が続いており、企業の経営を圧迫する要因にもなっています。そのため、省エネルギー対策や再生可能エネルギーの導入を検討し、エネルギーコストの削減を図ることが重要視されています。

 

経費削減案一覧|今すぐできる面白いアイデア【13選】

すぐに実践できる経費削減のアイデアから面白いアイデアまで13個ご紹介します。自社に合った施策を取り入れましょう。

 

1.オフィス賃料の見直し

オフィス賃料は企業の固定費の中でも大きな割合を占めます。利用していないスペースを縮小することで、大幅なコスト削減が可能です。オフィスの一部を解約したり、フリーアドレス制を導入し、よりコンパクトなオフィスに移転するのも良いでしょう。また、シェアオフィスやコワーキングスペースを活用すれば、賃料をさらに抑えることができます。

 

2.LED照明の導入

LEDは従来の蛍光灯と比べて消費電力が少なく、約86%の省エネになります。さらに寿命も長いため、メンテナンスコストも削減可能です。また、明るさセンサーでは約30%、人感センサーでは約60%の省エネ効果が期待できるとされています。

(参照:機器の買換で省エネ節約.経済産業省資源エネルギー庁,LED照明ナビ.JLMA 一般社団法人日本照明工業会)

 

3.ペーパーレス化の促進

紙の使用を減らすことで、印刷コストや保管スペースの削減につながります。電子契約を導入すれば、契約書の印刷・郵送コストを削減でき、業務の効率化にもつながります。また、クラウドストレージを活用することで、書類の管理がスムーズになり、業務時間の短縮になるでしょう。

 

4.消耗品の見直し

消耗品はまとめ買いやリサイクルを活用することで、コストを削減できます。例えば、リサイクルトナーや再生紙を利用すれば、通常よりも低価格で購入することが可能です。定期的に購入リストを見直し、無駄な出費を減らしましょう。

 

5.共同購入の活用

複数の企業や取引先と協力して共同購入を行うことで、仕入れコストを抑えることができます。共同購入はサプライヤーとの価格交渉が有利になり、発注から支払いまでの事務作業も減るというメリットがあります。

 

6.クラウドサービスの活用による業務効率化

クラウドサービスにより業務の効率化とコスト削減を両立できます。例えば、Google WorkspaceやMicrosoft 365を導入すれば、社内サーバーの維持費を削減しつつ、ファイル共有や共同編集をスムーズに行えます。

 

7.オンライン会議の導入による交通費削減

出張や対面の会議をオンライン会議に切り替えると、交通費や宿泊費を大幅に削減できます。ZoomやMicrosoft Teamsなど無料で利用できるツールが多くありますので、導入しやすいでしょう。

 

8.業務のアウトソーシング

業務の一部を外部委託することで、固定費である人件費を変動費になります。コア業務ではないものを、必要な時にだけ外部委託することで、コストカットを可能にし、社内のリソースをより生産性の高い業務に集中させることもできます。

 

9.経費精算システムの導入による業務効率化

経費精算を手作業で行っている企業では、経理担当者の負担が大きく、処理に時間がかかることが課題となります。経費精算システムを導入すれば、領収書のデジタル管理や自動仕訳が可能になり、作業時間を50%以上短縮できることもあります。システム導入により、不正防止にもつながるため、長期的に見てもメリットの大きい施策です。

(参照:経費精算にかかる時間を月間60時間から半分に短縮!クラウド経費導入で手入力のミスもなくなり、申請・承認ともにスムーズに.マネーフォワード クラウド

 

10.法人カード活用で手数料カット&ポイント活用

法人カードを活用することで、振込手数料の削減やポイント還元によるコストカットが可能になります。さらに、利用履歴をデータ管理することで透明性の向上と経理業務の効率化にもつながります。

 

11.接待費のルール化

接待交際費は、企業にとって必要な支出ですが、無計画に使うと経費が膨らみやすい項目の一つです。接待費の上限額を設定し、社内ルールを明確にすることで、無駄な支出を抑えることができます。

 

12.社内通貨制度の導入しコスト意識を高める

社内で使えるポイント制度を導入し、経費削減に貢献した従業員にポイントを付与するアイデアです。例えば、無駄な印刷を減らしたり、電気をこまめに消したりすることでポイントが貯まり、社内カフェのドリンク無料券やランチ割引などと交換できる仕組みを作ります。ゲーミフィケーションを活用することで、楽しみながらコスト意識を向上させることが可能です。

 

13.ノーコピー&ノープリントデー

企業の印刷コストは意外と高額になりがちです。そこで、週1回「ノーコピー&ノープリントデー」を設定し、完全デジタル化を推進するのはいかがでしょうか?会議の資料はすべて電子化し、社内のメモや書類もデジタルツールで共有。紙を使わない日を決めることで、無駄な印刷が減り、経費削減と環境負荷の軽減を同時に実現できます。

 

やってはいけない経費削減とは?失敗事例から学ぶ

経費削減の方法を誤ると業務効率や従業員の士気に悪影響を与える可能性があります。経費削減の注意すべき点について解説します。

 

従業員のモチベーションが下がるようなコストカット

経費削減を優先しすぎると、従業員の働きやすさが損なわれ、モチベーション低下につながることがあります。

ある企業では、必要な事務用品や消耗品の購入を制限を厳しくしたため、業務効率が低下し、従業員のストレスが増大してしまったということも。適切な経費削減を行うためには、コスト削減が従業員の働く環境やモチベーションに与える影響を考慮し、バランスの取れた施策を実施することが重要です。

 

品質を犠牲にしたコストカット

コスト削減のために、低品質な材料やサービスを導入すると、結果的に顧客満足度の低下を招き、売上減少につながる可能性があります。

あるIT企業では、サポート人員を削減し、顧客からの問い合わせに対応できなくなってしまいました。長期的に見れば、品質を維持しながら効率的にコストを削減することが、企業の成長と利益の最大化につながります。品質を損なわない削減策を検討しましょう。

 

経費削減を成功させるためのポイントと注意点

最後に、経費削減を効果的に進めるための3つのポイントを解説します。

 

経費削減の優先順位を決める

経費削減を進める際は、影響が大きい費用項目から優先的に見直すことが重要です。固定費であるオフィス賃料、光熱費、人件費などは、企業の財務状況に大きな影響を与えるため、最初に削減を検討しましょう。また、無理に削減すると業務に支障が出る費用と、無駄になっている費用を見極める必要もあります。

 

財務データを活用する

経費削減は客観的なデータを分析してから行いましょう。過去の経費データを分析することで、季節ごとのコスト変動や不要な支出を特定できます。また、財務データを活用すれば、どの削減策が最も効果的かを事前にシミュレーションできるため、無理のないコスト削減が可能になります。

 

従業員を巻き込む

経費削減は、経営陣だけでなく従業員全体で取り組むことが成功の鍵となります。日々の業務の中で意識的にコストを抑える工夫をすることで、大きな削減効果が期待できます。また、従業員から経費削減のアイデアを募ることで、新たな視点での削減策が生まれることもあります。社員が納得しやすい形でコスト削減を進めることが、持続可能な経費削減のポイントです。

 

コスト削減のためには、財務状況の見える化と適切な目標設定が重要です。会計士・税理士などの専門家は、企業の財務データを可視化し、コスト削減シミュレーションを行うことで、具体的な削減目標や計画を提案します。

 

まとめ|適切な経費削減で財務状況を改善しよう

この記事では、中小企業が経費削減するための具体的なアイデアを紹介しました。経費削減を成功させるためには、戦略的かつ計画的に取り組む必要があります。税理士・会計士とともに無理なくコストカットを行い財務状況を改善しましょう。

当事務所では、確定申告や節税対策だけでなく、税務調査や融資など幅広く税務・補助金に関する相談を受け付けております。ご希望の方は下記ダイヤルまたはお問い合わせフォームまでお気軽にご連絡ください。



Contact

お問い合わせ

News

 
officeoffice
事務所名 川村会計事務所
代表者名 川村 和弘(税理士)
所在地 〒590-0948 大阪府堺市堺区戎之町
西1-1-6 ITKビル2F
連絡先 0120-994-055
(受付時間9:00~18:00)