川村会計事務所|大阪・堺の税理士事務所

税理士にM&Aを相談する際のポイントとは?成功のカギを解説

近年、中小企業を中心にM&A(エムアンドエー)が注目されています。しかし、M&Aには税務や会計の知識が必要不可欠であり、税理士のサポートが欠かせません。本記事では、M&Aのメリットや税理士の役割、依頼する際の注意点について解説します。

M&Aとは?

M&A(エムアンドエー)とは、企業の合併や買収のことです。具体的には、企業が他の企業を買収したり、合併したりすることで事業規模を拡大し、経営の効率化を図る手法をいいます。近年では、事業承継の手段としてもM&Aが活用されており、特に中小企業において重要視されてきている手法です。

    M&Aをするメリット

    M&Aには以下のようなメリットがあります。

       M&Aのメリット①:他社の資産や顧客を獲得できる

      M&Aを活用すれば、既存の設備・技術・ノウハウをそのまま引き継ぐことが可能です。また、一般的に新規顧客を獲得するには長い時間とマーケティングコストがかかります。しかし、M&Aにより既にある基盤をそのまま引き継ぐことができるため、事業の立ち上がりをスピードアップできるのです。

      M&Aのメリット②:親族外承継の選択肢

      日本の中小企業において、後継者不足は深刻な問題です。後継者不在率は、2023年時点で54.5%と半数近くの企業で後継者が不在と言われています。M&Aを活用することで、親族内に後継者がいない企業でも、第三者へ事業を引き継ぐことが可能です。さらに、M&Aにより企業が存続すれば、従業員の雇用も守ることにも繋がります。

      M&Aのメリット③:市場競争力の向上

      M&Aにより、販売網・技術力・ブランド力などが統合されることで、シナジー効果を生みます。企業全体の競争力が向上し、さらには、技術革新のスピードも加速させるでしょう。

      また、同じ業界の企業がM&Aを行うことで、重複する部門を統廃合し、コスト削減を図ることが可能です。

      M&Aにおける税理士の役割

      M&Aでは、企業の財務や税務に関する知識が必要不可欠です。税理士は以下のような重要な役割を果たします。

      税理士の役割:財務・税務デューデリジェンス(DD)

      税務デューデリジェンスは、買収対象企業の税務リスクを調査・分析するプロセスです。税理士は、対象企業の過去の税務申告や税務慣行、各種契約書に含まれる税務条項を精査し、潜在的な税務リスクを特定します。

      税理士の役割:バリュエーション

      バリュエーションとは、日本語で企業価値評価とも言います。適切に企業価値を評価するためには、財務データの分析や市場動向の理解が必要です。税理士はクライアントの事業の特性に応じた評価手法を用いて、妥当な取引価額を算出します。

      税理士の役割:税務アドバイス

      M&Aにおける税務アドバイスとは、取引に伴う税金の計算や、節税対策、将来的な税務申告に関連する相談などです。税理士はM&Aに関連する税務に関する様々な提案をします。また、買収後の企業再編においても、可能な限り税負担を軽減するための税務戦略もアドバイス可能です。

      税理士の役割:最適な取引設計

      税務負担を軽減し、スムーズかつ最適な取引となるように取引を設計することも、税理士の役割の一つです。他専門家と連携しながら法的な側面も含めた包括的なサポートを提供します。

      M&Aをサポートする専門家

      M&Aには、税理士以外にも以下の専門家が関与します。

      公認会計士

      公認会計士は、財務諸表の分析や会計監査の専門家です。M&Aにおいては、企業の財務状況を正確に評価する役割を担い、財務デューデリジェンスを実施、決算書の精査や簿外債務の確認などを行います。

      司法書士

      司法書士は、M&Aに伴う登記手続きや法的手続きのサポートを担当します。会社の株式譲渡や役員変更、不動産の所有権移転登記など、多くの手続きが必要になります。

      弁護士

      弁護士は、M&Aの契約書作成や法務リスクの検証を担当します。事業譲渡契約の締結には、法的な問題が発生しないように慎重なチェックが必要です。また、買収後の訴訟リスクを回避するため、契約内容を精査し適切な対策を講じます。

      M&Aアドバイザー

      M&Aアドバイザーは、売り手・買い手のマッチングから交渉支援までを行う専門家です。企業価値の算定やM&Aの戦略立案をサポートし、最適な条件で取引を成立させるために尽力します。特に、中小企業のM&Aでは、適切な買い手を見つけることが成功の鍵となるため、広範なネットワークを活用して最適な相手を探します。

       

      当事務所では、税理士・公認会計士・司法書士・弁護士資格を有するM&Aアドバイザーと連携しながら、幅広いサービスをワンストップで提供いたします。

       

      M&Aを税理士に依頼する際の注意点

      M&Aの成功には、適切な税理士の選定が欠かせません。依頼時には、以下のポイントに注意しましょう。

      M&Aの実績が豊富な税理士を選ぶ

      M&Aには専門的な知識が求められるため、M&Aの実績が豊富な税理士を選ぶことが重要です。税理士法人や会計事務所の実績を事前に確認しましょう。

      費用を事前に確認する

      税理士に依頼する際の費用は、M&Aの規模や業務内容によって異なります。契約前に見積もりを取り、納得のいく価格で依頼しましょう。

      他の専門家と連携できるか確認する

      M&Aには税務だけでなく、法務や財務も関わるため、他の専門家と連携できる税理士が望ましいです。ワンストップで対応できる税理士法人に依頼するとスムーズに進められます。

      まとめ

      M&Aは、事業拡大や事業承継の手段として非常に有効ですが、適切な税務対策が不可欠です。税理士は、財務・税務デューデリジェンス、税務リスクの軽減といった重要な役割を担います。M&Aを検討している方は、M&Aの実績が豊富な税理士に相談し、最適なアドバイスを受けることが成功の鍵となります。

      当事務所では、確定申告や節税対策だけでなく、税務調査や融資など幅広く税務・補助金に関する相談を受け付けております。ご希望の方は下記ダイヤルまたはお問い合わせフォームまでお気軽にご連絡ください。



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